すいません、延期します。

 

こんばんは。

回したあとの洗濯機からどんぐりが出てきて、彼女から「こういうのは子どもができたら体験することやと思ってたわ」と言われました、つじです。

f:id:tsuji2g:20210922185546p:image(どんぐりよりポケットに入れたくて、かつそれを忘れたまま洗濯カゴに放り込むものこの世にない説)

 

 

さて、表題の通りで、この前のブログ「11月に結婚おひろめ会的なのやります!」と言いましたが、

 

 

延期します。

 

 

いまの世の中でわざわざ人集めるイベントせんでもね、と。先のことも読みづらいし。(今ならやれそうやけど、ほんまは9月のコロナ大流行りの時点でやる気なくしてて、それをお知らせするやる気もなくしていた。)

 

楽しみにしてくれてた人は、楽しみにしてくれる期間が長くなってラッキーということで。

 

どっちみち様子見ながらですが、多分やるとして最低でも来年度になるかなぁと思います。

 

取り急ぎそれだけです。

またやることになったらどっかに書きます。

 

 

 

 

 

あ、そうそう、2021年度下半期に入ってもいまだにみなさんの気になるコンテンツランキング上位に食い込んでいる、僕が妻にあげたバレンタインチョコ問題ですが、

 

 

 

もちろんまだ残ってます。

 

ホワイトチョコの色がなんか茶色くくすんできました。(賞味期限2021年5月)

 

 

容疑者は「前のときから1つは食べた。ホワイトチョコはあんまり好きじゃない(今さら言うな)」などと供述しており……

 

 

 

ちなみに妻は、前の自分のことが書かれたブログが好きすぎて、リアルにひとりで20回くらい読んでます。

読むたびなんか喜んでます。ちょっと感覚がわからん。

現場からは以上です。

 

(おわり)

 

今日の一曲

ポケットにファンタジー / 小林幸子 井端珠里

 

妻、これだけは言わせてくれ。

 

いま、パートナー(「彼女」「妻」「恋人」「世帯主」、呼び方安定してないが全部同一人物)にどうしても言いたいことがある。

 

 

 

 

 

 

俺がバレンタインデーにあげたチョコ、いまだにリビングの机の上に放置されてるんですが。

 

ホワイトデーにお返しをもらったときにも言ったよね。

「お返しは嬉しいけど、俺があげたん放置してんの考えたらプラマイでだいぶマイナスやで。」って。

 

そしたら、

「大事に食べたいから置いてるねん!食べるとき見計らってんの!」

って言うてたけど。

 

 

 

 

見計らいに見計らいを重ねて、もう忘れてますよね???

 

 

4ヶ月転がってるチョコを見続けて、俺、もう怒髪天を衝き過ぎてハゲてきてもうてんねんけど。

 

 

…ということで、せっかくなので今回はパートナーについて。

 

一般的に、世の中にはつじの変さだけが前面に出ているので、つじと付き合うなんてすごいな、というのが彼女に対する世間の評価である。

 

でもこれはおかしいんです。

つじは自らの変さを隠さずに、正々堂々公明正大騎士道精神で人生を過ごしてるんです。

 

一方彼女は、外では、つじと付き合うなんて大変やねぇと言われて、「そうなんですよ〜、世話焼かされますよ〜」などといかに自分が慈愛に満ち満ちた人間であるかを流布しながら、その実、内側には変さを隠し持って、家の中だけで発揮しているのである。

 

 

 

みなさま、真に糾弾されるべき人間が誰かおわかりだろうか?

 

 

え?でも緊急事態宣言が解除されて発令されてまた解除されるくらいの期間ずっと恋人からもらったバレンタインチョコを見えるとこに放っておくって事象だけでは彼女が本当に変かどうかわからない??

 

そうですか。

では彼女の生態の一例を紹介していくので、少しだけお付き合いください。いざ。

 

喋るとき謎の語尾がつく

彼女の中で流行りの語尾が時々生まれる。

これまでには「〜でござるか?」などの「おさるのもんきち」系統や、「〜ナリね」という「コロ助」系統がある。

多分つじの前だけ。最近は落ち着き気味。

f:id:tsuji2g:20210628011110j:image王者山王の主将、深津リスペクト説も有力

 

 

一人称が「我」

同棲を始めて1年目によく言っていて、また最近復活している、驚異の一人称。覇王なのか?

「我、風呂入る」「我寝る」「我、歯磨く」など、心底どうでもいい宣言のときに使用していることが多い。

つじを含めて一人称複数形で「我ら」ということもある。覇道に俺を巻き込まんでくれ…。

 

 

多分中学のときから着てるクソダサいパジャマを絶対に着続ける

全体ピンクで腹のとこにデカいクマが描かれててフリフリがついたパジャマを絶対に手放さない。

色褪せ、擦り切れ、伸び切ってるし、デザインもアラサーが着るにはクソダサいよ、と再三言っていてこれまでに新しいパジャマも2着買ったのに、まだ着てる。

あとタオルも絶対捨てない。もう毛という毛が擦り減りペラペラになり、吸水力ゼロになったタオルを使い続ける。

絶対タオル側の問題なのに、ふわふわにならないのを柔軟剤のせいにする。

 

 

「彼女がわがままを言いすぎて彼氏がついに爆発する」(意訳)という歌詞の歌を歌いながらわがままを言ってくる

今現在の彼女のトレンド。

いや、ケンカ売ってるか、ホンマのホンマに変人か、どっち???

「いつでもわがまま言い放題〜♪」じゃないのよ。

そのあとの歌詞で破局すんねん。結末知ってて、なんでわがままカブせられんねん。俺との関係性どうしたいねん。

乃木坂46の誰一人としてもそんなシチュエーションで口ずさまれてると思ってないわ!

 

 

……と、このくらいにしておきましょうか。

まぁあと「ただいマンゴージュース」と「おやすミンミンゼミ」は欠かさないとかもありますが、もう十分でしょう。

 

 

 

わかってくれましたか?

僕の日々の苦しみを。

 

 

 

え?「いや、それでもつじと比べたら全然マシじゃない?」って?

どうせ全裸でムーンウォークの練習したり、深夜にガンダムの歴史を語り出したり、毎日の歯磨きに30分かけたりしてるんやろって??

 

 

 

 

 

そうなんです。

 

 

だから、妻、これだけは言わせてくれ。

 

 

 

 

いつもほんまにありがとう。

ずっと愛してます♡

 

(おわり)

 

今日の1曲

全部 夢のまま / 乃木坂46

 

 

結婚式どうしよ②

 

こんにちは。

事実婚をして1年半経った今さら、謎の力により彼女の職場からご祝儀をいただいた、つじです。

前の結婚式どうしよブログから1年以上たってしまいました。

全国のつじブログフリークのみなさんお待たせしましたよ。

 

さて、結婚式しようとか言ってたんですけど、

おい、地球、これは無理や。

あれからなーんにも進んでいません。

 

そして子どものこともそろそろ考えていて、妊娠したらもう式はしたくない派師範代である彼女的にはタイムリミットもそうはないのです。

 

このブログを見てくれている人で、あの結婚式楽しみにしてるから!絶対行くから!と会ったときに伝えてくれる奇妙奇天烈摩訶不思議奇想天外四捨五入人間がしばしばいて、なんやコイツ…と内心引いてたんですが、どうもそんな人たちの期待にも応えられそうにありません。

 

 

 

 

 

ところがぎっちょん。

 

 

思い出しました。

 

過去に、セルフ誕生日会やセルフ送別会という、朝から晩までいつでも即座につじと会えることだけを売りにしたイベントを自ら開催していたことを。

 

その原点に帰ろう。(どこを原点にしとんねん)

f:id:tsuji2g:20210623235626j:imageこれとか、これとか、あ、これもや!

 

 

そう、即座につじと彼女(世帯主)に会えるだけの会を開催するのはどうだろうか??

大枠の構想は、

どこかのレンタルスペースに朝から晩までわれわれ夫妻がいる。(さすがにウェディングドレスじゃないがおめかしくらいはするか)

その場所に来たい人が来たい時間に来て、共に時間を過ごす。

 

以上。

 

そもそも人が来るかはしらんけど、これだと一度に集まらないので大人数にはならずにできるかなと。

そしてそのスペースには、事前にフォトウェディングをした写真を飾ったりするというのはどうでしょう。あら素敵。

 

もちろん当初の考え通り、

ご祝儀なし、ドレスコードなし、招待なし、手ぶらで、スウェットクロックスで、いつ来ていつ帰ってもいい

というのはそのままで。

まぁお披露目会という感じの位置付けでしょうか。

 

あんまりサービス提供する気はないけど、何か他にも面白い仕掛けをつくれるといいなぁという気もするので、何か案あればこっそり教えてくだされ。

 

 

 

 

そしてそれをもう今年の11月にやります。

と宣言することで自らを追い込みます。

やったるぞー!

場所は大阪ね。

 

みなさんよしなに。

(おわり)

 

今日の1曲

銀河鉄道の夜明け / 時速36km

 

結婚式どうしよ

 

このあいだ結婚式が苦手な話を書いて、「あ、じゃあつじは結婚式はしないんや」と思ったみなさん。

 

 

 

 

します。

 

 

「こいつやたら結婚式嫌ってるから逆にするって言い出すやろな」と見破った人はさすがです。

そんな人にはつじがスマブラでステージの端からフォックスで永久に銃をピュンピュン打ってる最低な遠距離攻撃野郎だということもおそらくお見通しなわけですね。こわいよその洞察眼。

 

 

f:id:tsuji2g:20200320223628j:image

夫婦箸くれた方ありがとう。箸はバリバリ使ってもうてるから箱だけや。

 

 

さて、結婚式についてはもちろんつじひとりの問題ではなく、彼女(妻と呼ぶのは慣れないなぁ。)も含め2人の問題です。

実はプロポーズされる前からちょこちょこ話し合ってはいました。

 

先述の通り結婚式が苦手なので、基本結婚式はしたくないつじに対して、彼女の条件はこうでした。

 

○ウェディングドレスは着たい

○パパとヴァージンロード歩きたい

○みんなにそれなりにはチヤホヤされたい

 

 

 

 

いや、結婚式するしかないやん。

 

 

ということで、します。

 

 

とはいえ、するならするで、つじの条件が出てきます。

 

☆御両家的な式にしないのはもちろん、親族が変に特別扱いされないものがいい。

☆招待制にしたくない。こちらがどこかで線引きして、この人は来ていいけどこの人は来なくていいという選別をしたくないし、できない。しかもそもそも呼ぶ呼ばんとかじゃなくて来たい人が来たらいい。どんだけ仲良くてもつじみたいなやついるかもしれんし。

ドレスコードとかも意味わからんからなくしたい。スウェット、クロックスで来て欲しい。(つじはバッチバチにタキシード決め込むが)

☆めでたいと思わないのでご祝儀とかなしがいい。

☆いつ来ていつ帰ってもいい。

 

 

 

 

書いてみて思った。

客観的に見て、偏屈すぎるんですけど。

 

 

 

さらにこれに対して彼女は、

 

○披露宴は、来てくれた人との距離が遠いし、両親への手紙なんかしたいときにするし、お色直しとかも興味ないから、なしでいい。てゆーか、恥ずいからいらん。

○ただ式が終わったらちょっとお菓子がつまみながらおしゃべりできるような時間をとりたい。

○つじの条件トガりすぎ。やけどまぁ、がんばろ。

 

 

ということで、

「結婚式っぽいことをして、その後自由におしゃべりする感じで、オープンに誰でも来れて、ドレスコードなしご祝儀なしで、いつ来ていつ帰ってもいい式」をしたいなと思っています。

 

とはいえこの条件のものが実行可能なのか?

色々調べてはいるんですが、これはもうプランナーとかなしで、自分たちで手づくりするしかないのかなぁ、と思ってます。

こんな変なのでもプロデュースしてくれるようなところはあるのかなぁ…?

何かいい情報知ってる方は教えて欲しいです。

 

特に場所ですね。

こんなことができるようなイケてる場所に心当たりあればぜひ教えてほしいです。

プラスの条件としてはとりあえず、

・できれば大阪(最低でも関西)

・できればアクセスがいいところ

・できればヴァージンロード敷けそうな広さのあるところ

くらいですかね。

 

時期は今年の11月とか12月とかを考えてますが、計画性が甘々なのでどうなるか…

 

とりあえずそのためにも色々と情報もらえるとありがたい!!

お願いします〜〜

 

(おわり)

 

今日の1曲

光の方へ / カネコアヤノ

 

結婚式が苦手、という話

 

結婚式が苦手なんです、という。

 

 

成人してから都合3度、結婚式に行ったことがあります。(これ以降の呼ばれた結婚式はすべて断ってます。そしてこれからも断り続けます。ごめん。)

 

1度目は子ども関係の団体で活動をしてたときの先輩同士の式で、人前結婚式でした。そのときはあまり考えもなく、素敵やなと思ってたかな。

 

2度目は従兄弟の結婚式。これが個人的にはほんまダメでした。

「ザ・御両家」的な式で、参加者はほぼ親族、申し訳程度に友人が数名。

そういう式だと、式と披露宴の間に、親族同士の顔合わせみたいなのがあるんですよ。

お互いの親族が15人ずつくらいずらっと対面して並ぶ。で、お互い新郎新婦との関係性と名前を言い合う。「新郎の叔父の○○です」「新婦の従兄弟の××です」……

 

 

これ、いる??

 

両親兄弟と祖父母くらいならまだしも、僕なんて息子of妹of父of新郎なわけで(名字だって違う)、今後相手の親族と会うこともほぼないわけで。

 

それなのに儀式ばって挨拶するというのが、なんか、「この親族一門、この血筋には決して変な人間はいませんよ」とお互い確かめ合ってるような、そんな気持ち悪さを感じました。

 

障害のある人が結婚式から排除されるという話をぼんやり知っていたんですが、あ、こういうことか、と。

「普通の人間」の枠があって、そこにハマってなければ居てはいけない場所になってるなと思いました。

 

だから逆に、自分の紹介のときにめっちゃ奇声あげて、ぶち壊してやろうかなと思ったんですが、残念ながらまじめに超がつくほどのつじですから、それはどうしてもできなかった。(いま思うとしなくてよかったけど笑)

でも気分がすごく悪くなって、披露宴で出たゴリゴリの高級ホテルのドチャクソ高い料理は全然味がしませんでした。

 

そんなことがあって、結婚式って気持ち悪いな、と思ってたんですが、この人たちの結婚式なら行けるかなとなったのが3度目の結婚式です。大学(2つ目)の同期同士の結婚式で、大学ではざっくり言うと多様性とか人権とかを一緒に学んでいたので、そういう意味でも大丈夫かなと。

行ってみたら、もちろん両家的な式ではないし、新郎新婦が2人で考えた可愛い誓いの言葉があったり、披露宴もケーキじゃなくてスイカに入刀したり、ゆるっとした感じの本当に楽しいものでした。

 

で、終盤にムービーも流れだすと、みんな泣いてるんですね。そして、めでたいめでたい、と。

 

 

ここでつじの性格を少し。

①あまのじゃく②まじめ ついでに③時間を守れない

 

あまのじゃくやけどまじめ。

むしろまじめを隠すためのあまのじゃく。

このへん多分つじのめんどくささの根源ですな。

 

 

で、そんな性格もあるからなんですが、みんながめでたいと思ってる結婚を別にめでたいと思わないんですよ。

今日の晩御飯何にするか決めたのと同じ、その人の人生の選択をひとつしたってだけなので、へー、結婚したんか〜としかならない。

(強いて言うならその人が今日も生きてることが嬉しいしおめでとうやけど、それは毎日言うとしんどいから、タイミングが合って言える人にはその人の誕生日に言うことにしてます。)

 

しかも嬉しさだけじゃなくて結婚って大変さもあるんじゃない?マリッジブルーって言葉もあるくらいやし、めでたいってだけではないよなぁとも思っちゃう。

 

 

で、めでたいめでたい言うて泣いてる友人に、「でも俺結婚めでたいって思われへんねんなー」と言ったら、

 

「いや、その話は今日はええやん!」と返ってきました。

 

 

 

S E I R O N ☆

 

 

(ちなみに紅茶はceylon☆)

 

みんなめでたいめでたいなってんのに、ひとり「いや、めでたくなくね?」って言ってるやついたら、そらめんどくさいですよね。たしかに、別のときにせえよって思う。冷めるわ。

 

 

 

でもこの時点で、僕の感情は見事に排除されました。

結婚式にめでたいという感情以外を抱くな、と。

そんな人間はいらんねん、と。

 

ここで思い出したのが、小学校の教室の前に貼られた「みんななかよしげんきなクラス」の標語。

別に元気がなくたっていいし、絶対仲良くしなくたっていいはず。でもそんなポジティブなものしか許されないような、そんな空気がある。輪から外れたりネガティブなことを言った生徒は先生から指導される。ひとりでいたら「みんなと一緒に遊びなさい」とかね。いやひとりが好きやねん。

 

それと同じような抑圧をこのとき感じました。

 

結婚式だけじゃないですが、感情がひとつのものしか許されない、感情が押し付けられる場所って生きづらさがあったり、排除があったりするなと思います。

(例えばライブ会場とかもそうかな。ミスチル嫌いなやつがミスチルのライブ来んなよ、的な。ワールドカップに興味がなかったら非国民とかも。)

ひとりひとりの思うところは自由なはずなのに、自分の中のモヤっとしたものを隠したり押し殺したりしてしまう。

 

そういう空間ってなんか怖さを感じてしまうんですよね。自分がそれで排除されることはまだしも、自分もその空間の一員として誰かを排除することに加担してるんじゃないか、と考えてしまって。

 

あ、だからFacebookの結婚の投稿に、「おめでとうございます!」コメントがずらっと並ぶのも、常々恐ろしいと思っていて、なんとか回避しようと思ったんよなあ〜

 

 

まぁただ、思うとしても黙ってりゃいいわけで、式場でわざわざ「おめでとうと思わない」と声に出してるつじはつじで悪いんですが笑

 

というわけで、大丈夫かなーと思ってた人だとかどうだとかは関係なく、結婚式ならなんでも、空気を読まなければ周りの気持ちを萎えさせ、空気を読んだら自分が空虚な気持ちになるということがわかったので、ここまで説明が長くなりましたが、

 

結婚式が苦手なんです、という。

 

(おわり)

彼女にプロポーズされた話

 

仕事を終えて帰ってきたら、玄関に手紙が置いてあった。

 

偏差値70の高校に進学し、偏差値60の大学を卒業後、偏差値55の大学に編入学した現在偏差値4500のつじはピンとくるわけです。

 

 

「ははーん。プロポーズやな」

 

というのも、付き合って7年目となる彼女との2回目のデートで「俺、結婚願望ないから。」とガチガチにイキった発言をし、彼女をドン引きのドン底に陥れたわたくし、不肖つじは、あろうことか2年前、同棲を始めるころには、

 

「俺はプロポーズしたくない。逆にプロポーズされたい。」

などとのたまうようになっていたのである。

 

それからというもの、不定期にプロポーズをいつしてくれるのかという催促をしたりしていたのだが、最近になって、

 

「そろそろプロポーズする予定やから催促してこんといて。催促されたらプロポーズする気失せる。」

 

と、情緒が絶滅危惧種レッドリスト入りしている彼女から言われたのである。

 

 

話を戻す。

 

玄関を開けたら手紙が置いてあり、それはそのようないきさつから間違いなくプロポーズの手紙なのである。

しかし、すぐにおかしいと思った。

彼女の仕事はフルタイムで、朝は7時台に出て行き、帰りは早くても18時前だ。

つじは仕事場のデモクラティックスクールまんじぇの開校時間は9時〜15時で、その日も帰ってきたのは15時過ぎ。

こんな時間に手紙があるのはおかしくないか…?

朝には手紙はもちろんなかったし、早すぎるがもうすでに帰ってきてる??

 

まぁとにもかくにも手紙を読む。

……うーん、日頃の感謝的なことがつらつらと書いてある。

しかしその手紙の最後にはこう書いてあった。

 

f:id:tsuji2g:20191204171737j:image

ネクスト レターズ ヒント」……?

 

 

 

え、めんどくさくない??

 

プロポーズにこんな謎解き要素いる??

最近彼女が、東大発の知識集団"QuizKnock"にゲロハマりしてるせいか??

 

と、同時にもうひとつの懸念が頭に浮かぶ。

 

 

 

彼女、部屋のどっかに隠れてんじゃね??

 

 

俺が逆の立場なら、絶対謎解きに狼狽する恋人を見たい。

彼女はおそらく仕事は早めに抜けてきていて、家のどこかに隠れてるはず。

でもサプライズをうまく成立させるためには、最後の手紙に行き着くまでに彼女を見つけてしまってはいけない。

 

かくして、手紙を探しながら、しかし彼女の隠れ場所を探り当ててはいけないという、つじの壮絶な冒険が始まった──

 

 

 

……とかなんとか言いながら、無事ヒントのカバンをなんとかみつけて第2の手紙を手に入れた。

そこにも色々と日頃のことが書かれており、そしてその手紙の最後には…

 

f:id:tsuji2g:20191204172103j:image

 

これである。

 

いったい、彼女は何を望んでいるんだろうか。

俺はいつも言っていた。

プロポーズは「高層階にあるレストランで夜景をバックに膝をついて指輪パカッ」で頼むと…

顕在ニーズ無視しすぎや…

 

(ちなみに彼女の一番好きな漫画の一番好きなシーンに次の手紙が挟まっていたが、そのシーンは王子に部下が忠誠を誓うシーンである。「私(彼女)に忠誠を誓え」というふうにしか読めない。)

 

 

その後も土鍋の中冷蔵庫の中と手紙の旅は続き、なんとか彼女の方は見つけないまま、冒険は終着を迎えた。

 

そして最後の手紙の最後には、こう書かれていた。

f:id:tsuji2g:20191204174138j:image

 

 

 

 

 

 

つじ、感激、ここに極まれり、である。

なんだかんだそれまでの手紙の内容(彼女からNGが出ているので紹介はしないが)にも嬉しさがこみ上げており、そしてついに、やはり、プロポーズだったという喜びがあった。

 

と同時に、この質問に返事をすれば、そのタイミングで隠れてる彼女が出てくるんじゃないか?と思った。

俺ならそうする。

 

よし、一緒にこの嬉しさを分かち合おう。

声に出して言った。

「はい。結婚しましょう!」

 

しかし、部屋はシーンとしている。

 

あれ?聞こえへんかったかな??

 

もう一度言った。「結婚しましょう!」

 

 

 

 

声だけが虚空に消えていった。

 

 

え??は??おらんの??

物置を開いた。こたつの中を覗いた。トイレも、ベランダも、いない。

 

 

 

 

ホンマにおらんやん。

 

 

じゃあ俺はこのテンションをどこに持っていけばいいのか。

返事はいったいどうすればいいのか。

 

読者のみなさんにはつじの気持ちが伝わりにくいかもしれないが、「さようなら、ドラえもん」で、のび太ジャイアンに勝ったあと、もしドラえもんが迎えにも来ず、家にもいないということを想像してもらえるとわかりやすいだろう。

f:id:tsuji2g:20191207215349j:image

今見ても涙腺崩壊もののシーンだが、もしここで空き地にドラえもんが来ず、すれ違っていたらと思うとゾッとする。勝利した喜びを一番に伝えたいはずのドラえもんが、一人で這って戻った家にもいなかったら、のび太も間違いなく「え??は??おらんの??」と思うはずだ。

 

 

とりあえず彼女にLINEをする。

しかし気持ち的にはうわついてしまっているので、じっと待つということもできない。

仕方ないので、いるわけないが、近くのコンビニにいるかも!と思って、セブンイレブンを覗く。いるわけがない。

 

 

くそー、ホンマにどこや!?

 

 

…と思ったら、交差点の向こうから歩いてくる見慣れた人影あり。

彼女だった。

LINEを見て、家に戻ってこようとしていたのである。

 

ひとまず無事会えたことが嬉しかったが、いや、どこにいたん?と聞くと、

 

「近くのカフェで小説読んでた」らしい。

 

なんとこの女、自分に向けられたプロポーズの返事が虚空へと吸い込まれてる間に、アフタヌーンティーと洒落込んでいたのである。

 

 

絶対家に隠れてると思ったわ、と言うと、

 

「最初隠れてようと思ったけど、いつ帰ってくるかわからんし、時間無駄やから本読みに行った」とのこと。

 

 

効率至上主義の犬め。

まさに資本主義に侵された現代人の縮図である。ポストモダンにロマンはないのだろうか。(うまい)

 

 

などとグチグチ話しているうちに、家に帰ってきた。

荷物を置いたあと、さらにグチグチ言おうとしたつじの口を塞ぐように、

 

 

「で、返事は?」

 

彼女に聞かれる。

 

こちらとしては二度あることは三度ある、か?いや、三度目の正直?

ほんの少し前の自分の一人芝居を思い出して、顔がついほころぶ。

 

とりあえず今度は虚空に消えていくことはなさそうだ。

 

 

(おわり)